「子どもと関わる仕事は好きだけれど、週５フルタイムはもう難しい」
――そんな声を背景に、近年「フリーランス保育士（副業・スポット保育士）」という働き方がじわじわ増えています。

厚労省の平均年収データ（391万円）と比べ、
「時給1,200円×週３日」で月12万円前後に収まるケースが多い一方、
完全歩合でも年収400万円超を実現する人も存在します。

今回は、現場で働く２人の保育士へのインタビューと最新統計をもとに、
リアルな実態・メリット／デメリット・始め方ステップを解説します。

「フリーランス保育士」とは、園との雇用契約ではなく業務委託契約を結び、
1日単位のスポット勤務やイベント託児などを請け負う保育士を指します。

●現場バリエーション
・園の欠員穴埋め：急な病欠時に半日だけ勤務
・企業イベント託児：展示会場のキッズスペースで保育
・訪問型病児シッター：家庭に出向き看病＋保育
・ホテル／インバウンド託児：英語対応で時給＋300円

2024年の子ども関連ビジネス市場は前年比2.2％増の10.7兆円規模へ拡大し、
特に都市部イベント・インバウンド需要の高まりがスポット案件を押し上げています。

✓メリット４選
・スケジュール主導権 ― 週１日〜OK。副業や家庭との両立が容易
・人間関係ストレス減 ― 長期固定の上下関係が生まれにくい
・“お試し転職”が可能 ― 複数園を短期間で比較できる
・専門性アップ ― 病児保育・英語保育などニッチ経験が増える

✓デメリット
・収入の波がある月８万円→翌月20
社会保険外 雇用保険・厚生年金に未加入 国保＋iDeCo／小規模共済で年金補完
トラブル自己責任 ケガ・賠償時の補償 個人賠償責任＆傷害保険に加入

●向いている人５チェック
・ スケジュール管理が得意
・ 新しい現場に飛び込むことを楽しめる
・ 人脈づくり・自己PRをいとわない
・ 家庭や学業との両立を最重視したい
・ 将来園を立ち上げるなど独立志向がある

●始め方３ステップ
1.資格・経歴を棚卸し：保育士証・看護資格・英語力などスキルを整理
2.マッチングサービスに複数登録：いくみん＋他社アプリで案件を比較し、最低３件の初月確保を目標に
3.保険・税金の整備：個人事業主開業届（e-Tax）→青色申告へ、損害賠償保険（月1,000円前後）を加入

ポイント：実際に稼働しながら“自分の許容時給”と“希望稼働日数”を毎月レビューし、
2ヶ月単位で価格・稼働調整することで年収ブレを最小化できます。

「保育士＝正社員かパートだけ」という常識は、もはや過去のもの。

フリーランス保育士という選択肢は、ライフステージの変化に悩むあなたを救うかもしれません。

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